
米びつ(桐)のデメリットを教えて。お米の保存方法を見直したいと思ってる。
お米をおいしく保存できると評判の「桐の米びつ」ですが、デメリットも知っておきたいですよね。
本記事では桐の米びつに焦点をあてて、デメリットとメリットを解説します。
桐の米びつは見た目もおしゃれで、丁寧な暮らしの象徴として憧れている人も多いのではないでしょうか?
実は魅力的にみえる桐の米びつにも、購入前に知っておくべき注意点があります。
記事を最後まで読めば、あなたは桐の米びつが自分に本当に合っているのかを冷静に判断でき、「こんなはずじゃなかった…」という失敗を確実に防げます。
桐の米びつに目をつける人は、質の高い食事を心がけている人。
デメリットもきちんと理解した上で、あなたにとって最高の米びつを見つけましょう。

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米びつ(桐)のデメリット

米びつ(桐)のデメリットは以下の5つ
防虫効果は100%ではない
桐の米びつは優れた防虫効果を発揮しますが、効果は絶対ではなく、虫の侵入や発生を100%保証するものではありません。

桐の防虫効果は、虫が嫌う環境を作ること。
化学的な殺虫剤のように、虫を完全に退治できないからです。
虫が発生するもっとも一般的な原因は、米びつの外から侵入したり、購入したお米(とくに無農薬米)の袋にすでに虫の卵が付着していたりするケースがほとんど。
米びつに発生しやすい虫は、コクゾウムシやメイガです。

コクゾウムシやメイガが、お米にどんな悪さをするの?
- 米粒に穴を開けて卵を産む
- 米同士を糸でくっつける
お米の鮮度や風味が損なわれ、味が劣化する原因となる
確かに100%の防虫効果がないのはデメリットです。
しかし桐の米びつは、他の保存容器(例:プラスチック)と比較して、虫を寄せ付けにくい優れた特性をもっているのは間違いありません。

桐の成分(パウロニン、セサミン、タンニンなど)は、成虫を寄せ付けにくい効果があるからです。
適切な使用方法とお手入れによって、虫の発生リスクを低くし、お米をより長く美味しく保存できます。
適切な使用方法・お手入れ
- つぎ足しを避ける
お米を使い切ってから、米びつ内部を掃除し、新しいお米を入れる - 定期的な清掃をする
定期的に米びつの内部を乾いた布で拭き、残りカス(米ぬか)を取りのぞき、虫の発生源をなくす - 保管場所の選定をする
高温多湿を避け、直射日光の当たらない風通しの良い涼しい場所に置く
じめじめした場所(シンク下)は、カビや害虫の原因となるため避ける - 虫よけの活用をする
唐辛子を米びつの中に入れる
唐辛子に含まれるカプサイシンを虫が苦手とするため、虫が湧きにくくなる
(米10kgに対し5〜6本が目安)
万が一虫が発生した場合は、お米を一旦とりだして天日干しにするか、水に浸して虫を浮かせてください。
上にある「適切な使用方法・お手入れ」と、桐の米びつの「虫が嫌う環境」を掛けあわせると、防虫効果を最大限に引き出せます。
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極端な湿気や乾燥、直射日光に弱い
桐の米びつは、極端な湿気や乾燥、直射日光には弱いです。桐がもつ優れた調湿効果の裏返しでもあります。
※調湿効果
室内の湿度が高くなると湿気を吸収し、逆に乾燥すると湿気を放出する。空間の湿度を一定に保とうとする働きのこと。

桐は生きている木材であり、呼吸をするように周りの湿度に合わせて、水分を吸ったり吐いたりしています。
水分を吸ったり吐いたりする呼吸こそが、米びつ(桐)内の湿度を一定に保ち、お米をおいしく保管できる理由。
しかし加湿器の蒸気が直接当たるような極端な湿気や、エアコンの風が直撃するような極端な乾燥、強い直射日光は、桐の呼吸リズムを急激に乱してしまいます。

結果、木が膨張・収縮しすぎてしまい、反りや割れ、変色を引き起こす原因となってしまうのです。
桐の米びつを置くのに避けるべき場所
- 加湿器や除湿器の風が直接当たる場所
- エアコンの風が長時間当たる場所
- 西日などが強く差しこむ窓際
- 結露しやすい北側の壁際
- 湿気がこもりやすいシンク下
「極端な環境に弱い」と聞くと不安に思う人もいるでしょうが、日本の一般的な屋内環境であれば、過度に心配する必要はありません。
対策は、とてもシンプル。
「直射日光が当たらず、風通しのよい、極端な温度変化のない場所」に置いてあげるだけです。
桐の米びつを置くのに最適な場所
- キッチンの食器棚の中
- パントリー
- 窓から離れた壁際
- 冷蔵庫
キッチンやリビングの中でも、直射日光が当たらず、風通しがよく、涼しい日陰を選んでください。
桐の調湿機能が保たれ、お米にとって最高な保存環境を維持できます。
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匂いを吸収しやすい
桐の米びつは、湿度と一緒に匂いも吸収しやすい性質をもっています。
桐の木は、目には見えないミクロの穴がたくさん空いた「多孔質(たこうしつ)」という構造をしているから。
たくさん空いた穴は、水分を吸ったり吐いたりするのと同じで、空気中にある匂いの分子も一緒に吸着します。
匂いが移ってしまう怖れがある、近くに置くべきではない場所
- 洗剤や柔軟剤、石鹸
- 芳香剤や消臭剤
- 香水や化粧品
- ニンニクや香辛料など、香りの強い食品
香りが強いもののすぐ隣に米びつを置くと、匂いが移ってしまう可能性があります。
「匂いを吸収しやすい」というデメリットは桐の天然素材としての特性ですが、桐の米びつを「お米の保存」という本来の目的で使えば、ほとんど問題ありません。
匂い移り対策も、香りが強いものの近くに置かない。これだけです。
桐自体は無臭。プラスチック製の容器にありがちな素材特有の匂いが、お米に移ってしまう心配が一切ありません。
簡単な注意さえ守って桐の米びつを使えば、余計な匂いをつけず、お米の美味しさをキープできます。
水洗いができない
桐の米びつは、プラスチック製や金属製の米びつとは違い、水洗いできません。

なぜ水洗いができないかというと、桐は天然の木材であり、水に浸すと以下のような問題が起こるためです。
- 変形や破損の原因になる
桐は吸湿性が高いため、大量の水を吸うと急激に膨張し、乾燥するときに収縮してしまい、反り、割れ、ひび割れなどの変形や破損を引き起こす - カビや黒ずみの発生
米びつ(桐)に水分が残ると、カビや黒ずみが発生しやすくなる - 調湿機能の低下
桐がもつ目には見えない小さな穴が水に濡れると、目詰まりを起こし、本来の調湿機能が損なわれる

水洗いできないなら、どんなお手入れをしたらいいの?
水洗いができない代わりに、以下のような方法でお手入れをしてください。
- 普段のお手入れ
①お米の入れ替え時に、古いお米を使い切ってから米びつを空にする
②米びつ(桐)を逆さにして、底を軽く叩いて残りカスを落とした後に、乾いた布で乾拭きする
- 年に数回のお手入れ(季節の変わり目がおすすめ)
米びつの中身が空の状態で、風通しのよい日陰で半日ほど陰干しする

洗剤や漂白剤の使用は、桐の変色や劣化の原因となるため避けてください。
桐の米びつは水洗いできないデメリットがありますが、桐がお米にとって最高の環境を保つための、とっても大切な秘訣なんです。
価格が高い
桐の米びつを選ぶときに、多くの人が最初に感じるデメリットは、プラスチック製や金属製の米びつと比べて価格が高いこと。

桐の米びつは、高品質な素材と職人の手仕事といった、価値が価格に反映されているからです。
- 高品質な桐
国産の良質な桐は、とくに高価 - 熟練の職人による手作業
桐の特性を最大限に活かすために、釘を使わない伝統的な技術が必要
高い密閉性を保つために、細部への注意が行き届いた細やかな手作業が必須
素材別に米びつの価格を比較
項目 | 桐の米びつ | プラスチック製米びつ | ガラス製米びつ | ホーロー製米びつ | ステンレス製米びつ |
(5㎏サイズ) | 価格帯(高価) | 5,000円〜15,000円(安価) | 1,000円〜4,000円(中価格帯) | 2,000円〜6,000円(中〜高価格帯) | 4,000円〜8,000円(中価格帯) | 3,000円〜7,000円
素材 | 天然桐材 | ポリプロピレン、AS樹脂など | ガラス | 鉄+ガラス質の釉薬(ゆうやく) | ステンレス鋼 |
特徴 | 天然木の調湿・防虫効果 手作り感がある | 軽量で扱いやすい デザイン豊富 計量機能付き | 中身が見える 清潔感がある | 高い密閉性 ニオイ移りしにくい | 頑丈 サビにくい |
メリット | 高い調湿性で米の鮮度保持に優れる 防虫・防カビ効果 経年変化も楽しめる 高級感・和の雰囲気 | 安価で手軽 軽量で持ち運びやすい サイズ・デザインが豊富 水洗い可能で衛生的 計量機能付きが多い | 中身の残量が一目でわかる ニオイ移りがしにくい 水洗い可能で衛生的 インテリア性が高い | ニオイ移り・色移りがない 密閉性が高く、鮮度保持に優れる 丈夫で衛生的 デザイン性が高い | 丈夫で耐久性がある サビにくく衛生的 スタイリッシュなデザイン ニオイ移りしにくい |
デメリット | 価格が高い 水洗い不可(乾拭きのみ) 極端な湿度・直射日光に弱い 匂いを吸収しやすい | 調湿性はない 長期間で劣化の可能性 ニオイ移りの可能性 デザインによっては安っぽく見える | 衝撃に弱い(割れる可能性) 重い 遮光性がないため、光による劣化注意 | 衝撃に弱い(欠けやすい) 重い 中身が見えない | 遮光性がないため、光による劣化注意 中身が見えない 指紋が目立つ場合がある |
代表的な人気ブランド・話題の米びつ | 増田桐箱店、泉州留河、加茂桐箪笥など | ライスボックス、アスベル、スケーター、OXO (オクソー)など | Anchor Hocking (アンカーホッキング)、ストレートジャー、SNSで話題の密閉米びつなど | 野田琺瑯、富士ホーローなど | SUS304ステンレス、[ベルメゾン] 米びつなど |
初期費用はかかりますが、桐の米びつは適切にお手入れすれば何十年も使い続けれる、とても耐久性の高い製品です。
米びつの購入を検討するときは、お米をどれだけ大切に保管したいかを考え、あなたにとってのベストプライスを見つけてください。
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米びつ(桐)のメリット

米びつ(桐)のメリットは以下の6つ
お米の鮮度と風味を長く保てる
桐の米びつは、お米の鮮度と風味を長期間保つのに、とても優れています。大切なお米を、いつでもおいしく食べたい人にぴったり。

桐には3つの天然の力があります。
- 優れた調湿効果
・桐は「呼吸する木材」と言われるほど、湿度を一定に保つ能力に長けている
・湿度が高い梅雨の時期には、米びつ内の余分な湿気を吸収する
・乾燥する冬場には、蓄えた水分を放出して、お米が乾燥してひび割れるのを防ぐ
・お米にとって最適な湿度を保ち、カビの発生をおさえながらお米の水分量を維持し、みずみずしさと甘みを守る - 天然の防虫効果
・桐には「タンニン」や「パウロニン」といった、虫が嫌う天然の成分がある
・お米に付きやすいコクゾウムシやメイガなどの害虫を寄せつけにくくする
・化学的な防虫剤を使わずに、安心してお米を保存できる - 高い断熱性と気密性
・桐は内部に多くの空気層をもつ構造のため、熱が伝わりにくい
・外気(キッチン)の温度変化の影響を受けにくく、米びつの中の温度を一定に保つ
・熟練の職人によって作られた桐の米びつは気密性が高いため、お米が空気に触れて酸化し、風味が落ちるのを防ぐ
実際に桐の米びつを試した人の効果を実感する声
- 桐の米びつに変えてから、家族が「最近ご飯がおいしい」と言うようになった
- 東京の乾燥した空気の中で、実家から送られてくる新米の水分が抜けてしまうのに悩んでいたけど、桐の米びつで解決した
- お米がサラサラで気持ちいい
- フタのミゾがピタッと重なるところとか、職人技を感じる
引用:インターネットユーザーの声
桐の米びつは、優れた「調湿効果」「防虫効果」「断熱効果」によって、お米の鮮度と風味を長く保てます。
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軽量で扱いやすい
桐の米びつは、軽いので扱いやすいのがメリット。お米の補充やキッチンを掃除するときに、扱いやすさを実感できます。

桐は木材の中でも、とくに軽量な素材であるため、製品全体が重くなりにくい特性があるからです。
釘を使わずに木材を組み合わせて作る「木組み(きぐみ)」のような伝統的な製法は、高い気密性を保ちつつ、不要な重さを加えずに丈夫な米びつを作れます。
木組み(きぐみ)・・・釘やネジなどの金物に頼らず、木材そのものに複雑な凹凸を刻み、パズルのように精密に組み合わせて固定する日本の伝統的な木工技術。
実際に桐の米びつを使っている人の「軽さ」に関する声
- 軽く表面もスベスベ、ホゾ組も美しい
- 見た目は重くて大きそうだったが、届いてみると、軽く小さく、よい香り
引用:インターネットユーザーの声
身の回りにある、いろんな素材の重さを、1立方センチメートル(1cmのサイコロ)あたりの重さで比較した一覧表がこちら。
水の重さ(約1.0g/cm³)を基準に、水より軽いか重いかを見ると分かりやすいです。
素材別の重さ比較表
※カテゴリー別に分けて、軽いものから順に並べています。
素材名 | 1㎤あたりの重さ(g) | 特徴・身近な例 |
(きり) | 桐約0.3g | 日本でもっとも軽い木材 たんす、米びつなど |
(すぎ) | 杉約0.4g | 軽くて柔らかい 建築材、割り箸など |
(ひのき) | 檜約0.45g | 良い香りがする 風呂、まな板、建築材など |
(さくら) | 桜約0.6g | やや硬く、家具や食器、燻製のチップなどに使われる |
ポリプロピレン | 約0.9g | 水に浮く 食品容器、自動車のバンパーなど |
ポリエチレン | 約0.95g | 水に浮く ポリ袋、ペットボトルのキャップなど |
アクリル樹脂 | 約1.2g | 透明度が高い 水族館の水槽、看板、雑貨など |
塩化ビニル樹脂 | 約1.4g | 水道管、消しゴム、床材、ラップフィルムなど |
氷 | 約0.92g | 水より軽いため、水に浮く |
水 | 1.0g | 重さの基準 |
コンクリート | 約2.3g | 建築物やブロック塀など |
ガラス | 約2.5g | 窓ガラス、コップ、びんなど |
アルミニウム | 約2.7g | 軽くて加工しやすい 1円玉、アルミホイルなど |
チタン | 約4.5g | 軽くて丈夫 航空機、ゴルフクラブなど |
鉄(鋼) | 約7.8g | もっとも身近な金属 自動車のボディ、鉄骨など |
銅 | 約8.9g | 電気を通しやすい 10円玉、電線、水道管など |
銀 | 約10.5g | 貴金属、アクセサリー、食器、コインなど |
鉛 | 約11.3g | とても重い 釣りのおもり、レントゲン室の防護壁など |
金 | 約19.3g | もっとも重い金属の一つ 貴金属、金歯、電子部品など |

身の回りにある、いろんな素材の中でも桐が一番軽いんだね。
米びつの下や周りを掃除したいとき、お米が入ったままでも、女性やお年寄りが比較的簡単に持ちあげて動かせるのもメリットです。
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へこみや傷がついても復元・修復が可能
桐の米びつは、へこみや傷がついても復元・修復が可能。

万が一、落としたりぶつけたりして、へこみができてしまっても元の状態に近づけれます。
なぜ修復が可能かというと、桐はとても柔らかく、内部に空気を多く含んだスポンジのような構造をしているためです。
もともと天然素材には復元力がありますが、とくに桐の場合は、杉やナラ材といった他の木材と比較して、とても高い復元力を持っています。
桐にへこみや傷ができてしまったときの修復方法
- へこんでしまった部分に、水を数滴たらすか、ぬらした布を当てる。
- ぬらした布の上から、家庭用のアイロンを中温程度に設定し、数秒間押しあてる。
- しっかりと桐を乾燥させた後に、サンドペーパーで磨く。
(サンドペーパーは180番がおすすめ)
参考サイト:となりのカインズさん
参考になる
YouTube動画はこちら。手軽なメンテナンスによって小さなへこみや傷であれば、ほとんど目立たなくなり、長く美しい状態を保てます。
安全性が高い
桐の米びつのメリットは、お米を自然の力で守るため、安全性が高いこと。
化学薬品に頼らず、桐がもつ天然の成分でお米を安全に保管できるからです。

毎日食べるお米だからこそ、保存容器の安全性は重要なポイントだな。
例えばプラスチック製の米びつだと、お米に害虫が湧かないように、市販の化学的な防虫剤をつかう場面もでてきます。
「天然成分の米びつ用防虫剤」が知りたい人は、ここをタップ。
プラスチック製の米びつを使っている人に、おすすめの防虫剤です。
しかし桐の米びつなら、天然成分が虫を寄せつけないため、市販の化学的な防虫剤をつかう必要がありません。
人工的なものに頼らず、素材そのものの力でお米を守れるのが、桐の米びつがもつ「安全性が高い」具体的な中身です。
安全性が高い桐の米びつを手に入れるためには、選ぶときの注意点があるので参考にしてください。
安全性が高い桐の米びつの選び方
- 素材の産地を確認する
「国産桐」と明記されている製品を選ぶ
単に「国産品」と書かれていても、材料の桐が中国産である可能性があるので注意 - 化学薬品不使用の表示を確認する
漂白剤や防腐剤などの化学薬品が使われていないかを確認する - 塗料や接着剤の安全性を確認する
米由来の接着剤や植物性塗料、天然由来の柿渋仕上げなどならOK - 製造方法や品質を見る
職人の手仕事による釘を使わない伝統的な製法で作られているものは、隙間がなく高い気密性を保ち、品質が高い証拠
国産の桐を使った米びつは、適切な「渋抜き」が施されているため、変色を防ぐための漂白剤や多数の薬品が塗られる心配がありません。
※渋抜き・・・桐の木材には、アク(渋)が含まれている。アクが残ったままだと、時間が経つにつれて木材が黒っぽく変色する原因になる。アク(渋)を抜く作業を「渋抜き」という。
現在、大手ショッピングサイトで販売されている桐の米びつの90%以上は、中国産の桐で作られています。
国産品と表記されていても、原材料の桐は中国産である場合がほとんど。
中国産桐の特徴
- 「渋抜き」が適切に行われていないため、変色しやすい
- 変色を防ぐ目的で、漂白剤や多数の薬品が使われている
- 価格が安い
桐の米びつ選びに失敗してしまうと、桐の米びつ本来のメリットを得られません。品質の高い「国産の米びつ」を選んでくださいね。
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美しいデザインと職人技が楽しめる
桐の米びつは、単なるお米の保存容器ではありません。
日本の伝統的な美意識と、熟練した職人の技を体現した工芸品です。
桐の米びつの美しさは、2つの要素からできています。
- 素材本来の美しさ
桐は、軽くてなめらかなだけでなく、白くきめ細やかで、上品な光沢のある木目 - 職人の繊細な手仕事
釘を使わずに木を組み合わせる「組木(くみき)」という伝統技法が、桐の米びつの美しさを引き出している
表面を鉋(かんな)でミリ単位で削りだし、機械では決してだせない、なめらかな手触りと光沢がでる
職人技は、米びつの細部に見てとれます。フタや箱の角の部分を見てみてください。
木と木が一つの部品のように、隙間なくぴったりと組み合わさっています。
精密な作りが、気密性を高めてお米を守る機能性と、凛としたデザイン性を両立。
職人による細やかな手仕事の積み重ねが、機械による大量生産品にはない、温かみと特別な存在感を生み出しているのです。
手入れが簡単で、長く愛用できる
桐の米びつは、ちょっとした手入れだけで、世代を超えて使えるほど長持ちします。

桐の米びつは、一見すると繊細で手入れが難しそうなイメージをもつ人も多いです。
しかし実際には普段の手間はほとんどかからず、簡単なメンテナンスだけで数十年、場合によっては親から子へと受け継いで使えるほどの耐久性をもっています。
手入れが簡単で長持ちする理由は、桐がもつ優れた性質があるから。
普段の手入れは、乾拭きだけで十分。
化学的な洗剤や特別な道具は不要。
普段の簡単な習慣だけで、米びつ(桐)の清潔さと美しさを維持できます。手入れの手軽さが、何十年にもわたって愛用できる秘訣です。
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米びつ(桐)をおすすめする人・おすすめしない人

桐の米びつをおすすめする人・おすすめしない人を「ライフスタイル」「使い方・好み」別に、まとめたので参考にしてください。
おすすめする人 | おすすめしない人 | |
スタイル | ライフ主食が白米中心の人 お米の味や鮮度にこだわりたい人 風通しがよく日の当たらない、涼しい場所を確保できる人 米びつをインテリアの一部として楽しみたい人 自然素材や日本の伝統工芸品が好きな人 食の安全に関心が高い人 | 手入れが苦手な人 米びつを高温多湿な場所(例:シンク下)や直射日光の当たる場所にしか置けない人 安い価格帯の米びつを求めている人(例:3,000円) |
使い方・好み | お米を虫やカビからしっかり守りたい人 お米を常温で保存したい人 手入れを面倒がらずにできる人(陰干し、乾拭きなど) 良いものを長く、大切に使いたい人 | 米びつを水拭きや洗剤で、手軽に掃除したい人 お米の継ぎ足し保存を習慣としている人 和のデザインを好まない人 桐特有の匂いが苦手な人 |
1,000~3,000円くらいの米びつを求めている人には、桐の米びつはおすすめしません。
しかし食の安全に力を入れている人、鮮度の高いお米を食べたい人には、桐の米びつはおすすめできます。
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おすすめの米びつ(桐)3選

おすすめの米びつ(桐)を3つ提案します。
3ブランドの比較表
![]() 増田桐箱店 (デザイン重視派) | ![]() 泉州留河 (機能性重視派) | ![]() 東屋 (バランス重視派) | |
(5㎏) 相場の目安 | 約9,000円~15,000円 | 約10,000円~25,000円 (キャスター付きは高価) | 約11,000円 |
コンセプト | 伝統×モダンデザイン | 桐箪笥(きりだんす)職人の技と品質 | 日本の手仕事の粋を集める |
機能性 (気密性) | フタの密着性を高める「四方残」という伝統技術を採用 | 〇高い箪笥作りの「ほぞ組」技術で、隙間なく組み上げられ、気密性は抜群 | ◎とくに優秀◎ 精度の高い作りで、フタが吸いつくように閉まり、気密性を確保 | 優秀
使いやすさ | フタ裏にマグネットで付く一合枡が便利で衛生的 | キャスター付きや計量機能付きなど、豊富なモデル展開が魅力 | フタが大きく開くため、お米の出し入れがしやすい |
傷・汚れ耐性 | 柔らかくデリケートなため、傷やシミがつきやすい | △(白木の場合)◎(焼桐の場合) 表面が硬化し、汚れや傷に強い | △(白木の場合)柔らかくデリケートなため、丁寧な扱いが必要 | △(白木の場合)
![]() 増田桐箱店 (デザイン重視派) | ![]() 泉州留河 (機能性重視派) | ![]() 東屋 (バランス重視派) | |
サイズ | 奥行21.5cm 高さ24.2cm 幅21.5cm | 幅20cm 奥行39cm 高さ32cm | 奥行30cm 高さ18cm 幅24cm |
重さ | 1.2㎏ | 3㎏ | 0.86kg |
デザイン性 | ◎とても高い 現代のインテリアに合う洗練されたデザイン フタに異素材(アクリル)を使ったモデルもある | ◯ 質実剛健 伝統的で堅実な作り 焼桐仕上げは重厚感があり、和モダンな印象 | ◎とても高い シンプル どんな空間にも馴染むデザイン |
おすすめな人 | デザイン性を最優先したい人 キッチンをおしゃれな空間にしたい人 機能性と見た目の美しさを両立させたい人 | お米の鮮度を何よりも重視し、最高の状態で保存したい本格志向の人 耐久性が高く、長く安心して使えるものを探している人 | デザインも品質も妥協したくない人 誰に贈っても喜ばれるような、間違いのない「定番」が欲しい人 |
製造元 | 増田桐箱店(福岡県) | 留河(大阪府) | 松田桐箱(埼玉県) |

品質は文句なし。すべて信頼できる日本製です。
紹介する3つのブランドは、どれを選んでも後悔しない一級品。「本物」の米びつ(桐)を手に入れたい人は、ぜひご検討ください。
【おしゃれ・デザイン重視】増田桐箱店
おしゃれ・デザイン性で選ぶなら、増田桐箱店の米びつ(桐)がおすすめ。
キッチンに置いても生活感が出ず、インテリアの一部として美しく映えるからです。


増田桐箱店は、創業90年以上の老舗。

桐箱の製造で長い歴史をもつ老舗でありながら、現代のライフスタイルに合うモダンなデザインで、とても高い人気を誇っています。
JIDA DESIGN MUSEUM SELECTION 18を受賞し、デザイン性と機能性は国内外でも高く評価されているんです。

増田桐箱店の米びつ(桐)は、デザインだけでなく、フタとの密着性も高いので機能性もばっちり。
日本トップクラスの「桐」に興味がある人は、増田桐箱店がおすすめです。
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【機能性(気密性)重視】泉州留河
泉州留河(せんしゅうとめかわ)は、桐箪笥(きりだんす)の産地として知られる大阪・岸和田の老舗「留河(とめかわ)」が作っている米びつです。
機能性で選ぶなら、泉州留河の米びつ(桐)がおすすめ。
泉州留河の米びつ(桐)は、気密性の高さにとことんこだわって作られているからです。
お米の味の劣化をとにかく防ぎたい人には、泉州留河の米びつをおすすめします。
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【バランス(総合力)重視】東屋
デザインと機能性のバランスを重視したい人は、東屋(あずまや)の米びつ(桐)をおすすめします。
増田桐箱店ほど攻めたデザインではなく、泉州留河ほど伝統に寄りすぎてもいない、まさに「黄金の中間点」に位置しているからです。
東屋の米びつ(桐)は、時代や流行、キッチンのスタイル(和風・洋風)を選ばないシンプルな見た目も魅力。
東屋のビジネスモデルも他のメーカーにはない強みです。
東屋は自社で工場をもたず、作りたい製品のイメージをまず描きます。
作りたい製品を作るのに、日本でもっとも適した技術をもつ職人や工房に製造を依頼して、一つ一つの製品カテゴリーにおいて、最高レベルの品質を実現。
例)
- 桐の米びつ
桐箪笥(きりだんす)の産地・埼玉県春日部市の「松田桐箱」 - 伊賀焼の土鍋
伊賀の窯元である「土楽(どらく)」 - 銅の茶筒
新潟県燕市の「新光金属(しんこうきんぞく)」
作られている場所も職人もバラバラなのに、東屋の製品には不思議と一貫したデザインの美学があります。
桐の米びつに合ったキッチン用具もそろえやすいのも、東屋にしかない世界観。
デザインも品質も妥協したくない、総合的に満足度の高いものが欲しい人には、東屋をおすすめします。
\ 丁寧な暮らしをしたい人にぴったり /

\【桐とも相性】東屋の世界観で統一 /
よくある質問

米びつ(桐)に関する「よくある質問」です。参考にしてください。
米びつ(桐)の寿命を教えてください。
結論から言うと、「作りの品質」と「使い方・手入れ」によって大きく変わりますが、職人が作った上質なものであれば、数十年〜100年以上使えます。
昔から「親子三代使える」といわれる桐箪笥(きりだんす)と同じように、桐の米びつも本来は、とても寿命の長い道具。
作りの品質による違いは、以下のとおりです。
高品質な米びつ(桐) | 低価格帯の米びつ(桐) | |
(5㎏) | 価格相場約10,000円 〜 20,000円 | 約3,000円 〜 7,000円 |
適切な手入れをした場合の寿命 | 30年〜100年以上 | 5年〜10年程度 |
手入れを怠った場合の寿命 | 10年〜20年程度で、黒ずみや歪みがでる可能性 | 5年未満で不具合がでる可能性 |
特徴 | 厚い桐の無垢材を使い、釘を使わない伝統技法 頑丈で、気密性も高い 表面が汚れたり傷ついたりしても、表面を削り直す「洗い直し」という修理をすれば、新品同様に蘇らせる | 薄い桐材や、中には桐を薄くスライスしてベニヤ板に貼り付けた「桐合板」が使われている 接着剤で貼り合わせている部分が多いため、経年で接着が弱まり、歪みや隙間が生まれる 桐本来の調湿効果や防虫効果も、無垢材に比べると劣る |
低価格帯の米びつ(桐)のメリットは、価格が安いです。
見た目もカジュアルなものが多いので、つい選びたくなる気持ちも分かります。

しかし米びつ(桐)の効果を得たいなら、安い価格帯のものはおすすめしません。
高品質な桐の米びつ
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使い方・手入れによる違いは、以下のとおりです。
寿命が延びる使い方・手入れ | 寿命が縮むNGな使い方・手入れ |
定期的(お米の入れ替え時)に中を空にし、乾いた布で拭き、陰干しする 風通しが良く、直射日光が当たらない場所に置く 乾いた手でお米を取りだす | 水で丸洗いする(カビや黒ずみ、歪みの最大の原因になる) 湿気がこもりやすい場所(シンク下)に置く 濡れた布で拭いたり、濡れた手で触ったりする |
米びつ(桐)にも虫はでますか?
桐の米びつでも、状況によっては虫がでます。
ただし桐の米びつは、他の素材(プラスチック、ガラスなど)に比べて虫が出にくいのは事実。
虫がでる状況
- 購入したお米に、すでに卵が産み付けられていた
- 米びつの管理方法の問題
(お米の継ぎ足し・掃除不足・隙間のある米びつを使用)
桐の米びつは、外部からの虫の侵入を防ぐ「砦(とりで)」としては、とても優秀です。
しかしお米と一緒に入ってきてしまった内部の敵(卵)は防ぎきれません。
「桐だから」と過信せず「使い切ってから掃除して入れる」という基本を徹底するのが、お米を虫から守る、もっとも確実な方法です。
米びつ(桐)は、傷がつきやすかったり、へこみやすいですか?
桐の米びつは、他の硬い木材(例えばナラやタモなど)で作られた家具などと比較すると、傷がつきやすく、へこみやすい素材です。
桐の最大の特徴は、軽さと柔らかさ。
例えば机の角にコツンと当ててしまったり、缶詰のような硬いものを上に落としたりすると、比較的簡単にへこみや傷がついてしまいます。
人がひんぱんに通る場所や、物がぶつかりやすい場所の角などは避けて、安定した場所に置いてください。
丁寧に扱いながら、経年変化を楽しむのも桐の良さです。
冷蔵庫に入れられる米びつ(桐)はありますか?
冷蔵庫に入れられる米びつ(桐)はあります。
しかし冷蔵庫に入れる前提なら、桐素材よりプラスチック素材のほうが使い勝手がよいです。
というのも冷蔵庫の中は、すでにお米を保存する良い環境が整っているから。
冷蔵庫の中
- 低温:虫の活動・繁殖をおさえる
- 低湿:カビの発生をおさえる
つまり桐の米びつの、もっとも重要な役割を、冷蔵庫自体が代行してくれているのです。
- 冷蔵庫でお米を保存するなら
扱いやすいプラスチック
\ 密閉率の高い容器 /

- 常温でお米を保存するなら
桐の米びつ
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まとめ|米びつ(桐)のデメリット

米びつ(桐)のデメリットは、以下の5つでした。購入前に知っておきたい注意点でもあるので、確認してください。
米びつ(桐)のデメリット
桐の米びつは、防虫効果100%ではありませんが、常温でお米を保存するには最適な環境です。
自然の力で安心安全なお米を、ぜひ桐の米びつで堪能してみてはいかがでしょうか。
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